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育休中の退職は厳しい?退職するタイミングとポイント・申請できる給付について解説

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育休を利用していたけど、復帰の目処が立たず、退職を考えている方は少なくないでしょう。

ただ、育休を取っている間に退職ができるかがわからないために、不安に思っている方は多いものです。実際、育休中に退職するのは可能です。

しかし、仕事を辞める前に確かめるべき点を把握しておかなくてはいけません。

本記事では、育休中に退職するタイミングやポイント、デメリットを解説します。

関連記事:仕事辞めたい…会社が辛いときに考えるべきことや辞める基準を紹介

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育休中に退職するタイミング

育休に入ったのち退職する場合、自身の状況に合わせて、以下のタイミングで検討しましょう。

  • 育休に入ってしばらくしてから退職する
  • 育休が明けた直後に退職する
  • 育休が明けて職場復帰してから退職する

    具体的に解説していきます。

    育休に入ってしばらくしてから退職する

    人によっては、育休に入った数ヵ月~半年後に退職するケースもあるでしょう。育休中に仕事を辞める場合、現場には復帰せず、会社には書面で連絡する方法で退職します。

    育休中の退職は、上司との相性が悪く、退職の旨を直接伝えづらい方に得策です。また、退職については、実際に仕事を辞められるまでに2週間かかります。

    2週間を待たずに仕事を辞めたい方は、育児休暇が終わる2週間前に退職の連絡をするのもよいでしょう。

    注意点として、とくに経済的な余裕がない方は、育休に入ってからすぐに辞めるのは控えてください。給付金の恩恵が受けられなくなる可能性があります。

    育休中に適用される給付金については、育休中に受け取れる給付金はある?で解説しています。気になる方は目を通してみましょう。

    育休が明けた直後に退職する

    できるだけ長い期間休みを入れたい方は、育休を全て使い切ったのち退職するのも良いタイミングです。育休明けに出社し、直接退職の旨を伝えれば仕事を辞められます。

    育休中には、きちんと給与の支払いもされるため、経済的にも安心です。

    あらかじめ、育休明けがいつなのかを確かめたうえで、休み明け当日までに退職の準備を済ませておきましょう。

    育休が明けて職場復帰してから退職する

    はじめは育休中にそのまま退職しようと考えていたとしても、もう一度現場に復帰してみようと思い直すケースもあるでしょう。

    思ったよりも時間に余裕があったときや、子育ての負担が軽かったときなどは、少なからず職場復帰も視野に入れるはずです。

    仕事を再開してみて、やはり子育ての両立が難しいとわかった際に、あらためて退職に踏み切るケースも多々見られます。

    育休中に、本当に退職する必要があるのかを今一度考えてみましょう。

    育休中に退職するときのポイント

    育休中に退職する場合は、事前に以下のポイントを抑えることが大切です。

    • あらかじめ退職日を決めておく
    • 経済的な余裕があるかを確認しておく
    • 退職理由を考えておく
    • 育休に入る前に子どもの預け先を決める
    • 転職活動をある程度進めておく

      退職を検討している方は、少なくとも本項で挙げた項目は実行しましょう。

      あらかじめ退職日を決めておく

      育休中の退職を検討している方は、休みに入る前にいつ辞めるのかをあらかじめ決めておきましょう。

      退職日を決めて、はじめに逆算して考えたほうが、辞めた後の計画が立てやすくなります。

      場合によっては、育休の手間などに影響が出て、退職日がずれるかもしれません。ただ、あらかじめ日にちを決めておいたほうが、仕事探しなどに余裕をもって取り組みやすくなるのです。

      経済的な余裕があるかを確認しておく

      育休中に退職する際は、自身の経済状況をチェックしておきましょう。退職すれば、当然ながら収入はなくなります。

      収入がない期間が長くなればなるほど、将来子どもにかかる養育費などにも影響が出てしまいます。子どもひとりにかかる学費や生活費は決して安くありません。

      経済面を配偶者に委ねる余裕がある方は問題ないでしょう。ただ今後も働く必要がある場合は、無職期間がどれだけ続くかを予測し、経済的な問題が発生しないかを確かめておくのが得策です。

      退職理由を考えておく

      育休中に退職する方は、退職したい理由を必ず考えておきましょう。退職を決めた際は、上司に連絡をしなくてはいけません。

      円満に退職するのであれば、きちんと納得させるような理由を話すべきです。注意点として、会社に関するマイナスな理由を話すのは控えましょう。

      育休中に退職する方のほとんどは、子育てが関係しているはずです。できるだけ、会社に関する理由ではなく、子育てのために時間が必要な旨を伝えるよう意識してください。

      関連記事:引き止められない最強の退職理由を7つ紹介!しつこい上司への対処法も5つ紹介

      育休に入る前に子どもの預け先を決める

      育休に入ったのち、転職活動をはじめようと考えている方は、はじめに子どもの預け先を決めておきましょう。

      転職活動をはじめる時点でもいえますが、仕事を始めるとなると、子育てをする余裕がままならなくなってしまいます。

      とくに経済的な余裕がなく、共働きが必要な家庭や、片親家庭の所は注意が必要です。自身の実家など、信頼できる所に子どもを預けておけば、仕事と育児の両立が叶いやすくなります。

      育休に入る際は、あらかじめ保育施設などの情報収集と、空き状況のチェックをおこなっておきましょう。

      転職活動をある程度進めておく

      ひとつ前の、「子どもの預け先」に関する項でも述べましたが、育休に入る方は転職活動を進めておくとよいでしょう。

      どんな仕事をはじめるか、またどの企業に応募するかだけでも決めておいたほうが、次の仕事先がスムーズに進みます。

      とくに未経験の職種に挑戦する方は、まずは始める仕事を決めなくてはいけないため、転職活動が長くなります。

      転職活動では、最初に自己分析をおこない、企業研究や業界研究・求人選びをおこなったのち選考対策をしなくてはいけません。

      また、企業へ応募する前に希望条件を考えるのも重要です。転職活動は、おこなう項目がたくさんあるため、育休に入る前からある程度進めておくことが求められます。

      育休中に退職するメリット

      育休を挟んで退職するのには、以下のメリットが挙げられます。

      • 残業代やボーナスの未払いが確認できる
      • 有給をどれだけ取得しているかを確められる
      • 引き継ぎ作業が不要になる

        ひとつずつ解説します。

        残業代やボーナスの未払いが確認できる

        退職する前に育休を挟むと、時間に余裕ができたぶん残業代や未払い分のボーナスなど、支払われていない手当を確認できます。

        今までは、仕事に追われて忙しかったために、収入などの細かなチェックができなかったでしょう。育休は、社会人においては長めの休暇です。

        長い休みが得られると、数ヵ月分の残業代や、12年分のボーナスの支払いを確認するほどの十分な余裕が生まれます。

        残業をしたにも関わらず、得られた収入が少ないと感じた方やボーナスを受け取った覚えがない方は注意が必要です。

        育休に入ったと同時に、きちんと支払われているかをチェックしましょう。支払いに不足が見られた際は、早めに会社へ連絡してください。

        有給をどれだけ取得しているかを確められる

        育休などの長期休暇を得られれば、今までの勤続期間、十分に有給を取得できていたかを確認できます。チェックできるのは、残業代やボーナスだけではないのです。

        もし、消化しきれていない有給がたくさん余っていれば、育休が終わった後に加えてもよいでしょう。

        現時点で退職しようか迷っている方、また転職活動が長引きそうな方は、余っている有給を加えて休暇期間を増やすのも方法です。

        引き継ぎ作業が不要になる

        育休に入る場合、本来求められる「引き継ぎ作業」をおこなう必要がなくなります。

        育休期間に入ると、自身が担当していた分の仕事は、すでに後任の社員が引き継ぎをはじめているはずです。

        また、育休中にそのまま退職しても、引き継ぎ作業をおこなう必要はありません。作業を最低限少なくして、子育てに集中したい方にはとくに大きなメリットです。

        育休中に退職するデメリット

        育休中に退職すると、前項のようなメリットが得られる反面、以下のようなデメリットも見られます。

        • 社会保険料の支払いが必要
        • 経済面と時間において余裕がなくなる
        • 有給休暇を取得できる日数に影響する

          退職を検討している方は、デメリットの影響を最小限に抑えるよう気をつけてください。

          社会保険料の支払いが必要

          育休中に退職をすると社会保険料の支払いが発生します。社会保険料に関しては、今まで会社側が半分を支払ってくれていたでしょう。

          しかし、仕事を辞めると会社からの恩恵を受けられなくなるため、全額の保険料を支払わなくてはいけなくなります。

          配偶者もしくは親族の扶養に入れば、社会保険料の支払いを免除できますが、ある程度金銭面では損をする覚悟が必要です。

          経済面と時間において余裕がなくなる

          育休中に退職するデメリットとして、場合によっては経済面と時間の余裕がなくなるおそれがあります。

          経済面については、仕事を辞めれば収入が減るので、働いていた頃と比較して余裕がなくなるはずです。

          また、育児に追われる日も多くなることが予測されます。育休に入るとしても、子育てが大変な家庭は、時間的な余裕ができにくくなる可能性を覚悟しておきましょう。

          有給休暇を取得できる日数に影響する

          育休中に退職をすると、有給休暇の取得日数にも影響するおそれがあるため注意が必要です。

          会社によっては、有給休暇の時季指定が定められていたり、計画的に付与されていたりするケースがあるでしょう。

          上記の場合において、育休期間が有給の時季指定や計画付与の日程と重なったときは、有給が消化できなくなります。

          大きなデメリットではありませんが、有給の取得を検討していた方は、時季指定や付与される日程をチェックしておいてください。

          育休中に受け取れる給付金はある?

          育休期間に入ると、以下のような給付金の援助を受けられます。

          • 育児休業給付
          • 失業手当
          • 社会保険料の支払い免除

            以下で紹介する給付金は、退職するかどうかでも受けられるかが左右されます。あらかじめ、どのタイミングで申請できるかを把握しておきましょう。

            育児休業給付

            育休中に申請できる給付金として、代表的なものに「育児休業給付」があります。

            育児休業給付には、「出生時育児休業給付金」と「育児休業給付金」のふたつが存在します。それぞれの受け取り条件については、以下のとおりです。

            育児休業給付 条件
            出生時育児休業給付金
            • 雇用保険の被保険者の方が受給できる
            • 出生後8週間以内に合計28日分を限度として「産後パパ育休」を取得した場合

            ※産後パパ育休は、出生時育児休業・2回まで分割取得可能

            育児休業給付金
            • 原則1歳未満の子を養育するために育休を取得
            • 2回まで分割取得可能

            育児休業給付は、育児休業を「保育を受けられない子どもが1歳になった翌日から」取得する場合、1歳半まで受給できます。

            さらに、上記と同じ理由で「子どもが1歳半になった翌日」に育児休業を取得する場合、2歳になるまでの期間受給可能です。

            育児休業給付の受給を考えている方は、あらかじめ受給制度を十分に把握しておきましょう。

            参考:育児休業給付について|厚生労働省

            失業手当

            育休中に退職した方は、退職後に失業手当を受給できます。失業手当を受け取る条件として、就職する意思を見せなくてはいけません。

            つまり、ハローワークに申請する場合、転職活動をはじめている証拠を示さなくてはいけないのです。退職後、失業手当の受給を考えている方は、まず転職活動を始めましょう。

            企業への応募や、転職エージェントとの連絡のやり取りなどを証拠として見せれば十分です。

            社会保険料の支払い免除

            育休中も、雇用契約が続いている関係で、社会保険料の支払いをおこなわなくてはいけません。しかし、経済的な余裕がないなどの動機から、支払いは免除できるのです。

            社会保険料は、申請手続きをしないと免除できません。少しでも経済的に余裕を得たい方は、育休期間中の保険料支払い免除を申請してみましょう。

            関連記事:退職後にもらえる給付金にはなにがある?具体的な内容を種類別に解説

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            関連記事:退職代行オイトマの評判を口コミとともに解説!どんな人が利用すべきサービスか

            まとめ|育休中に退職するのは可能!しかし今後についての対策が必要

            育休中に退職する際は、必ず育休期間のスケジュールと、退職後のプランについてはきちんと考えておきましょう。

            退職には、経済的な余裕がなくなるなど、少なからずリスクが生じます。はじめに計画を立てることで、退職のリスクを最小限に留められるのです。

            また、育休中の退職はタイミングも重要です。自分にとって、どのタイミングで辞めれば都合が良いかを、十分に考える必要があります。

            子育てに集中したい方、今の仕事を辞めて転職したい方は、育児休暇を存分に活用しましょう。

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            本記事は退職代行の教科書を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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