営業に向いてないから辞めたい…は甘え？ラクになる考え方やおすすめ転職先

このように、営業職に就いているものの、営業の仕事に向いていないと感じている方もいるでしょう。

なかには、いざ退職しようとしても「自分が甘えているだけで、今まで以上に頑張ればなんとかなるかもしれない」と思いとどまり、なかなか退職に踏み切れない方も少なくありません。

ただし、仕事で成果が出ないのは甘えではなく、営業職に向いていないケースもあるため、成果が出ない原因を見極めることが重要です。

そこで、本記事では「営業に向いていないから辞めたい」と感じるのが甘えではない理由を詳しく解説します。

あわせて、営業職に向いていないと感じる代表的な例をはじめ、退職する前に検討すべきことも紹介します。

営業職が合わないと感じている方や営業職から違う職種への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

「営業に向いてないから辞めたい」は甘えではない

結論から伝えると、営業が向いていないと感じるのは甘えではありません。

営業の仕事が肌に合わず、商品やサービスを売り込むことに違和感がある場合は、辞めてしまいたいと思うのも無理がないでしょう。

仕事に対する向き不向きは、誰にでもあるため、適材適所はそれぞれで異なります。

少しの努力で成果が出る方もいれば、どれだけ努力しても成果につながらない方も存在するのです。

一日一日を努力しながら営業が向いていないと感じるまでに、ある程度時間を費やしたはずです。

営業の仕事に真摯に向き合った結果、営業職を辞めたいと感じてしまうのであれば、仕方のないことです。

向いていない仕事を無理やり続けても、身体的にも精神的にも大きな負担となり、うつ病などの精神的な疾患を患うリスクも高まります。

ある一定以上の努力をしても成果が出なかったり、やりがいを感じられなかったりする場合は、営業職に向いていない可能性があります。

最大限の努力はしつつ、新しい職種への転向も視野に入れてみましょう。

「甘え」と思われるのが怖くて辞められないなら

数字や結果ばかりを追い続けることに疲れた方や営業職が肌に合わないと感じている方は、なるべく早いタイミングで退職を決意したほうが、その後のキャリア形成にもプラスに働く可能性が高まります。

ただし、自分から退職の意思を伝えられなかったり、上司から執拗な引き留めにあって困っていたりして、なかなか退職できないケースもあるでしょう。

また、退職することが「甘え」だと思われるのではないかと不安に感じ、退職を切り出せない方もいるはずです。

このように、営業職が向いていないと感じているにもかかわらず退職できない方は、退職代行サービスの利用を検討しましょう。

退職代行とは、依頼者の代わりとなって会社に対して退職の意思を伝えるサービスです。

テレビやSNSなどを通じて広く認知されるようになり、年々利用者が増え続けています。

退職代行を利用するためには、もちろんコストはかかります。

ただし、コスト以上のメリットや恩恵を受けられます。

退職代行を利用するメリットは、次のとおりです。

代行業者に依頼したその日から会社に出社する必要はなく、代行業者が依頼者の代わりとなって退職に向けた話し合いや手続きを進めてくれます。

そのため、上司や同僚と顔を合わせずに退職できるのです。

さらに、依頼する業者によっては「即日退職」に対応していたり、転職や引越しサービスなどのアフターサービスが充実していたりするため、退職代行を利用したことのない方でも安心して依頼できるでしょう。

あなたはどのタイプ？「営業に向いてない」と感じやすいタイミング

営業職に向いていないと感じる方の多くは、どの時点で退職しようと考え始めるのでしょうか？

ここでは、営業に向いていないと感じやすい具体的なタイミングについて詳しく紹介します。

仕事のミスが増えた

営業職の仕事で何よりも重要なのは、顧客からの信頼を獲得することです。

信頼関係を築くことで、長期的な取引を実現できます。

信頼関係を構築するために、営業職には次のような行動が求められます。

このように、顧客との約束事を一つひとつ守ることで、信頼関係を構築できるのです。

しかし、些細なミスが重なると「営業に向いていないのかもしれない」と感じる方も多く存在します。

小さなミスは誰にでも付きものであるため、ミスをした際には速やかに謝罪し、適切に対応することで、信頼回復に努められるでしょう。

ただし、次の特徴に当てはまる方は、営業職には向いていない場合もあります。

いくら努力して対策しても、ミスが改善されない場合は、仕事内容が合っていない恐れがあります。

最近ミスが続くと感じている方は、自分の特性が本当に営業職として適しているかを考える機会が必要です。

ノルマ未達が多い

営業職は、仕事内容の特性上、ノルマや数字に追われる職種です。

自社の商品やサービスを顧客に売却する営業職は、会社の利益に直結する重要なポジションであるため、常に高いノルマや目標が設定されています。

ノルマには、期限が設けられているケースが多く、週・月・年単位で達成すべきノルマが定められているのです。

事前に設定されたノルマを達成しなかった場合、上司に叱責されることも多々あるでしょう。

さらに、社内での居心地も悪くなったり、冷遇されたりするケースもあります。

このような状況のなかで、設定されたノルマを達成できずにいると、プレッシャーやモチベーションの低下などにより、強いストレスを感じてしまいがちです。

ノルマを達成できずに悩んでいる方や、数字や結果ばかり求められることに強いストレスを感じる方は、ノルマが設定されていない営業職への転職やまったく別の職種へのキャリアチェンジも検討してください。

自分の仕事や商材に自信が持てない

営業職という仕事に対して自信が持てていなかったり、売り込む商品やサービスを心からよいと思えていなかったりする場合も、営業職に向いていないと感じるようです。

特に、自信が持てない商材を販売することは、顧客に対して強い後ろめたさを感じてしまいます。

自分なら使わないような商品やサービスを営業し続けると、強いストレスを感じてしまい、精神的にも悪影響を及ぼすでしょう。

自社の商材を心からよいと思えない場合は、違う会社の営業職に転職して問題が解決するケースもあります。

ただし、営業職の仕事に対して自信が持てない場合は、思い切って営業職を離れてみるなどの選択肢もあります。

楽しさを感じられない

営業の仕事は、常にうまくいくわけではありません。

おもしろいほど立て続けに成約が決まるときもあれば、まったく成果が出ないときもあるでしょう。

このような経験は営業職として成長するための通過点であるものの、さまざまな理由から営業職に楽しさを見出せなくなるケースが多々あります。

営業職に楽しさを感じられないのは、次のような理由があります。

また、営業職は高いコミュニケーション能力が求められる職種です。

顧客との信頼関係を築くためには、コミュニケーション力が欠かせません。

必要な情報を提供して説得力のある売り込みができなければ、信頼関係を築けないだけでなく、成果にも結びつきません。

このように、営業職の特色や営業職に就いている方の特性など、さまざまな要因が絡み合い、仕事に楽しさを感じられないケースは少なくないのです。

業績が伸びても達成感がない

たとえ営業職としての結果が出せたとしても、達成感がなく、やりがいを見出せない方も少なくありません。

顧客と対面しながら、さまざまな案件をこなす営業職は、刺激ややりがいを感じやすい職種のようにみえます。

しかし、あらかじめ決められた顧客を対象に営業活動を実施するルート営業や営業経験が長い方は、新鮮味がなくなる場合もあるでしょう。

営業活動のルーティンワークに飽きてしまい、やりがいや楽しさを見出せない方も多く存在します。

このようなケースでは、業界を変えて営業職として再チャレンジしたり、異なる営業スタイルの営業職に路線変更したりするのもおすすめです。

スグ行動に移す前に。営業を辞める前に検討すべきこと

営業職に向いていないと感じても、衝動的に退職してしまうと、後々後悔してしまう恐れもあります。

実際に退職する前に検討すべきことを紹介しましょう。

休職制度を使えるか

退職する前に休職制度を利用できるかを確認してみましょう。

休職制度とは、会社から許可を得て、従業員の都合によって長期間労働を免除してもらう制度のことです。

労働基準法や労働組合法などの法律には、休職についての規定はありません。

会社は、休職制度を設ける義務はないため、休職期間や休職中の条件などは会社が独自に設定できます。

なかには、休職制度自体を設けていない会社も存在します。

そのため、退職前に休職制度を利用したい場合は、自社に休職制度が設けられているかを把握しておきましょう。

休職制度が設けられている場合は、どのような内容なのかを自社の就業規則で事前に確認してください。

配属替えに対応してもらえそうか

営業職が合わないものの、会社に対して愛着がある場合は、社内の別部署に異動できないかを上司に相談してみましょう。

転職せずに、部署を異動することで、異なるキャリアを積めます。

仕事内容はもちろん、一緒に働く上司や同僚も変化して、新しい気持ちで仕事に臨めるはずです。

また、これまでに得た社内評価を異動先で活かせる点も大きなメリットです。

今まで積み上げてきた実績も引き継ぐことができるでしょう。

部署異動の希望を上司に伝える際は、次のポイントを意識してください。

「営業職が向いてないから部署を異動したい」だけではなく、現在置かれている環境よりも異動先で活躍できる根拠を明確に示してください。

異動することで、会社にどのようなメリットがもたらされるかを提示できれば、上司も納得してくれるはずです。

また、今後の具体的なキャリアビジョンを伝えることも忘れないようにしてください。

掲げるビジョンを達成するために努力する内容を具体的に伝え、会社にどのような影響を与えられるかをイメージしてもらいましょう。

それでも営業職を続けたいと思ったときにすべきこと

営業職が合わないと感じても、それでも営業職として頑張っていきたいと思っている方もいるでしょう。

ここでは、営業職として活躍し続けるために、おこなうべきことを詳しく解説します。

心身に不調が出ていないか考える

営業職の業務内容は、ほかの職種に比べて強いストレスを感じやすいとされています。

対人関係をはじめ、営業ノルマやサービス残業など、複数のタスクをこなさなければなりません。

結果を出さなければならないという強いプレッシャーから、ストレスに押しつぶされてしまい、うつ病のような精神疾患を患う方も多く存在します。

次のような症状がある場合は、うつ病を発症している、もしくはうつ病傾向の可能性があるため、注意が必要です。

このように、うつ病傾向にある方は、感情の起伏が激しく、コントロールできないケースが多くあります。

自分のメンタルや体調に異常が起きていないかを確認し、万が一不調がある場合は、決して無理をせずに自身のメンタルヘルスを優先してください。

社内外の人に悩みを聞いてもらう

営業職を続けようかと悩んでいる場合は、社内外の人に相談してみましょう。

ただし、相談する相手選びは慎重にすべきです。

特に、社内の上司や同僚に相談する場合は、信頼できる人にだけ打ち明けるようにしてください。

信頼できない相手に悩みを打ち明けてしまうと、周囲に言いふらされたり、相談した内容に対して説教や叱責されたりする恐れもあるため、注意しましょう。

成績のいい上司や同僚に相談する

営業職として活躍したい場合は、成功している人のアドバイスや経験談を参考にしましょう。

特に、仕事内容や仕事の進め方、営業成績などの悩みは、職場の上司や同僚に相談するのがおすすめです。

なかでも、直属の上司は、自身のキャリアや経験をもとに親身になってアドバイスしてくれるケースが多いため、貴重な意見を聞けるでしょう。

営業を辞める！と思ったときの選択肢

営業職を辞めて違う職種にチャレンジする場合、次のような選択肢があります。

他ジャンルの営業に転職する

現職を続けられない場合は、他社の営業職への転職を検討しましょう。

同じ職種への転職は、転職先が見つけやすく、キャリアアップもしやすい点がメリットです。

他社の営業職として転職するパターンは、大きく分けて次の2つがあります。

同業他社の営業職として転職する場合は、経験者として優遇される傾向にあり、転職しやすいでしょう。

ただし、在籍中の会社の就業規則に競業避止義務が定められている場合は注意が必要です。

競業避止義務とは、退職後に同業他社への転職や同じ業種での起業を禁止する取り決めのことで、退職後1〜2年の間は競業避止義務の対象となるケースが多くあります。

異業種の営業職に転職する場合は、営業職としての経験をアピールし、応募先企業の商材やサービスに強い興味があることも伝えるよう意識しましょう。

営業の経験を活かせる仕事に転職する

営業職での経験を活かせる代表的な職種は、次のとおりです。

営業職としての経験や知識を最大限に活かせる職種として営業事務があります。

営業職の業務を支える重要な役割があり、営業職として培った現場経験は転職にも有利に働くでしょう。

さらに、企画やマーケティングに興味がある場合は、製品やサービスを販売するための戦略を練る営業企画やマーケティング部門などのポジションもおすすめです。

営業のデメリットが少ない仕事に転職する

営業職を辞めたいと感じた原因や問題を解消できる職種への転職も検討しましょう。

営業職から転職する際におすすめの職種は、次のとおりです。

どのような仕事もストレスを感じるものです。

ただし、営業職特有のデメリットであるノルマや業務量の多さなどから解放される職種へキャリアチェンジすることで、ストレスを最小限に抑えられるでしょう。

さいごに｜退職を申し出るのに抵抗があるなら

営業職に向いていないから退職したいと考えることは、決して甘えではありません。

もしも、退職の申し出ができないと悩んでいる場合は、自力で退職手続きを進めるのではなく、退職代行の力を借りてみましょう。

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