退職代行を使うのは頭がおかしい？そう思われる理由と実際におかしいといえるかを解説

「退職代行サービスを使う人は頭がおかしい？」
「そもそも退職代行サービスを使うのは悪いこと？」

近年、退職代行サービスの利用が増えていると聞くようになりました。しかし、なかには退職代行サービスを良く思わない人も見受けられます。

本記事では、実際に退職代行サービスを使うのは頭がおかしいのか、また「おかしい」といわれる理由について解説します。

【結論】退職代行サービスを使うのは頭がおかしいことではない！

退職代行サービスを利用すること自体、人として問題な行為でも、頭のおかしいことでもありません。労働者には仕事を辞める権利があり、自身のもつ権利を行使しているのみです

ただ、退職代行サービスを利用すると、職場に迷惑がかかってしまうケースもあるでしょう。職場への迷惑を顧みず、「サービスを使って退職するのは頭がおかしい」という意見は少なからず存在します。

しかし、退職代行サービスを使う人には少なからず事情があるものです。自分が辞めて、ほかの社員に迷惑がかかったとしても、ほとんどの場合に代わりはいくらでも利きます。

そもそも、会社側が退職できない空気感を作っている可能性もあります。利用者側だけが頭がおかしいとは一概にいえません。

退職代行オイトマによると、社会人の約44.7%が違法性なく退職代行の利用を検討しているとの調査結果が出ました。退職代行サービスは、法的に問題のない方法であれば、問題なく利用できるのです。

参考：退職代行は頭おかしい！と言われる理由や賛成意見を紹介｜退職代行オイトマ

退職代行サービスを使う人は頭がおかしいといわれる理由

前項のとおり、退職代行サービスを利用するのは決して頭のおかしい行為ではありません。しかし、以下の理由から、やはり利用するのに良い印象をもてない人がいるのも事実です。

自分の意思で伝えるべきだと考えられているから 退職代行に対する印象がよくないから 会社側に引継ぎ作業を任せることになるから 事前報告なしでの退職も起こるから 使い方に問題がある人が多いから

ひとつずつ説明していきます。

自分で退職の意思を伝えるべきだと考えられているから

退職代行サービスは、自分の代わりに担当者が職場に対し、退職の意向を伝えるサービスです。「頭がおかしい」と考える人の意見としては、退職の意思は自分で伝えるべきだと考えています。

今までお世話になった職場に対し、「自分で告げずに第三者に申し出てもらう手段が失礼」という考えがおもな意見です。なかには、社会人にも関わらず「自分の意思で伝えられないのは甘え」、「精神年齢が子どもだ」と考えている人もいます。

しかし、退職代行を使うことは甘えでも子どもでもありません。場合によっては、退職代行を使わざるを得ない職場もあるのです。自身が「誰かに頼まないと辞められそうにない」と思う方は、迷わず退職代行を使いましょう。

退職代行に対する印象がよくないから

「頭がおかしい」といわれる理由として、退職代行サービスについて良く思っていないことも挙げられます。実際に、人事担当には退職代行について、あまり良い印象をもてないと考えている人もいるようです。

ただ、退職代行を利用する人よりも、サービスを運営している企業自体に悪いイメージがあるとの意見もありました。確実に辞められるところや、即日退職ができてしまうところは、あまり良く思えないのだと見受けられます。

参考：退職代行サービスってどう思いますか? – Yahoo!知恵袋

会社側に引き継ぎ作業を任せることになるから

退職代行サービスを利用すると、少なからず会社側に引き継ぎ作業を任せなくてはいけません。ただ、基本的に退職代行は即日で会社を辞められるサービスです。

本来であれば、退職の意向を伝えたあとの2週間は雇用契約が続きます。契約が続く2週間前までに、引継ぎ作業が必要です。

事前報告なしでの退職も起こるから

退職代行サービスの利用者によっては、事前に退職の意向を職場の人に伝えずに辞める人もいます。事前報告なしに、職場にとって知らない人（担当者）から突然電話があり、退職の意向を伝えられるのです。

 会社側の立場で考えれば、いきなり当日から辞められるため、「常識的に考えて頭がおかしい」と考えるのでしょう。退職代行サービスを利用する際は、会社側から頭がおかしいと思われても、自身が気にしないでいられるかを考慮してください。

使い方に問題がある人が多いから

「退職代行サービスを使うのは頭がおかしい」といわれる理由として、使い方に問題がある人が多いことも挙げられます。理にかなった考えをもっていて、最低限の礼儀をきちんとわきまえられる人なら問題はないでしょう。

しかし、利用者のなかには、以下のような使い方をする人もいます。

入社初日に退職代行サービスを使うケース たくさんの仕事をやり残した状態で利用するケース 繁忙期のタイミングで使われるケース 利用後に返却物を返さないケース

退職代行サービスは、基本的には安全に利用できます。しかし、使い方によっては損害賠償を請求される場合もあるので、上記の項目に該当しそうなときは十分に気をつけましょう。

退職代行サービスを使っても頭がおかしいワケではない理由

「退職代行サービスを使うのは頭がおかしい？」の項で、決しておかしいことではないとお話ししました。実際に、退職代行の利用は、以下の理由から「頭がおかしい」とはいえません。

ストレスをかけずに辞めるにはよい方法だから 無断で飛ぶ・バックレるよりは問題ないから 労働者である限り仕事を辞める権利があるから 使うこと自体は頭のおかしい行為ではないから 職場によっては理にかなった退職方法だから

順番に、ひとつずつ解説していきます。

ストレスをかけずに辞めるにはよい方法だから

退職代行サービスを使うと、少ないストレスで仕事を辞められます。上司に引き止められていたり、言い出せなかったりして仕事が辞められない方もいるでしょう。

辞めたい職場を辞められず、ストレスを溜め込んでしまう人は多く存在します。また、無理して仕事を続けたのち、精神に異常をきたしてしまう人もなかにはいるのです。

ストレス過多で精神的に参ってしまうより、退職代行サービスを使ってきっぱり辞めるほうが賢い辞め方といえます。仕事のせいで、深刻なストレスを抱えている方、本気で悩んでいる方はぜひ退職代行サービスを利用しましょう。

無断で飛ぶ・バックレるよりは問題ないから

頭がおかしいといえない理由として、第三者からではあるものの、きちんと退職の意向を伝えていることも挙げられます。社会人のなかには、退職の意向を告げずに無断で仕事を辞める、いわゆる「バックレ」行為をおこなう人もいます。

繁忙期で人手が欲しい時期、またやり残した仕事が大量にあるときに辞めてしまうと、職場に迷惑がかかるため注意が必要です。頭がおかしいまではいかなくとも、それこそマナー違反だと思われてしまいます。

【関連記事】退職代行に罪悪感を抱く必要はない！その理由と利用する際の7ステップ

労働者である限り仕事を辞める権利があるから

会社に雇われている社員や、従業員といった労働者は、自分の意思で仕事を辞められる権限をもっています。職場に損害を与えない限り、退職代行に頼って仕事を辞めても「頭がおかしい」なんてことはありません。

民法第627条により、以下の規定が定められています。

退職の自由 ① 期間の定めのない雇用の場合（民法第627条第１項） 労働者には「退職の自由」がある。そのため、退職を希望する労働者は自由に退職することができ、退職の意思表示から２週間が経過すると雇用関係が終了（＝退職）する。 引用元：労働相談｜日本労働組合総連合会

また、本来は辞めるタイミングなどは関係ありません。「この会社は辞めたほうがよさそう」と思ったときに、退職の意向を伝えてもよいのです。今すぐに仕事を辞めたい方、自分一人では辞められそうにない方は、退職代行サービスに頼りましょう。

使うこと自体は頭のおかしい行為ではないから

退職代行サービスは、使う行為そのものはおかしくないはずです。仕事を辞めたくても、辞められずに我慢している人はたくさんいます。

退職代行サービスを使う目的は、あくまでも仕事を辞めるためです。使い方にもよりますが、「頭がおかしい」という考えは極論でしかありません。

「使い方に問題がある人が多いから」でも述べましたが、使い方が問題な場合は、多少「おかしい」と思われても仕方がないでしょう。退職行為自体に、頭のおかしい要素はないため安心してください。

職場によっては理にかなった退職方法だから

退職代行サービスは、職場に問題があれば、むしろ積極的に使うべきです。人によっては、上司から強引な引き止めにあっている人や、退職を容認してもらえない人もいないとはいえません。

また、以下のような理不尽な扱いを受けている場合も、退職代行サービスを使うべきといえます。

パワハラ・セクハラなどのハラスメント 休日出勤や残業は当たりまえ 有給の消化は認められない 人格否定するような発言がみられる

上記のような、理不尽かつ社会的に問題のある職場の場合、自分で伝えるのは難しいでしょう。職場の環境が悪い方は、迷わず退職代行サービスを使いましょう。

「退職代行サービスを使う人は頭がおかしい！」と言われないための方法

退職代行サービスを使うのを非難されるのが不安な方は、利用するサービスの質と仕事を辞める際の態度を考慮しましょう。

おもに、以下の手段を実行すれば、「頭がおかしい」といわれずに済みます。

実績や口コミ・評価を入念に調べておく 事前に引継ぎ作業を済ませておく 信頼できる上司や同僚にはお礼の連絡を入れておく

ひとつずつ説明します。

実績や口コミ・評価を入念に調べておく

利用する退職代行サービスを選ぶときは、実績や口コミ・評価などを入念に調べましょう。評判の良い退職代行サービスに頼めば、円満退職をサポートしてくれたり、法律に沿って適正な方法でおこなってくれます。

基本的に、評判の良いサービスは丁寧な対応で代行してくれるため、「頭がおかしい」という印象は薄れるでしょう。サービスの評価を調べるツールとしては、SNSや口コミサイト、公式ホームページを見るのがおすすめです。

退職代行サービスのなかには、質の悪いものもあるかもしれません。利用する際は、サービスを厳選するのが大切です。

事前に引継ぎ作業を済ませておく

「退職代行を使うのは頭がおかしい」といわれないためには、事前に引き継ぎ作業を済ませておくのもひとつの方法です。引き継ぎ作業をおこなわない退職は、ほかの社員や上司に尻拭いをさせてしまいます。

引継ぎ作業を済ませておけば、最低限の常識があると思われるため、頭がおかしいと思われることはありません。よっぽど酷い会社でない限り、退職代行サービスを利用する際は、迷惑がかからないよう配慮しましょう。

信頼できる上司や同僚にはお礼の連絡を入れておく

仕事を辞めたいと考えている方にも、社内に尊敬できる上司や同僚はいるでしょう。仕事を辞める際、尊敬できる人たちにはお礼の連絡を入れておくのもひとつの方法です。

ただ、仕事を辞めたいと考える方には、上司や同僚との関係が良くない方もいるかもしれません。無理に全員に送らず、原因となっている人以外の、本当にお世話になった人に連絡をいれておけばよいのです。

一部の人から頭がおかしいと思われても、自分のことを理解してくれる人がいるだけで安心して辞められます。

「頭おかしい」とは思わせない！おすすめの退職代行サービス3選

「退職代行を使う人は頭がおかしい！」といわせない、良質な退職代行サービスを紹介します。円満に退職したい方、適切な方法で退職したい方は、ぜひ参考にしてください。

退職代行Jobs

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 また、2万7,000円の費用にくわえ、2,000円の追加料金で労働組合と連携可能です。会社への交渉権を獲得できるため、拒否されても問題なく退職代行を遂行します。

 さらに退職代行Jobsでは、次が決まっていない方に向けて無料で求人紹介もおこないます。転職活動が難航しそうな方は、ぜひ活用してみてください。

退職代行ガーディアン

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退職代行辞めるんです

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退職代行サービスを使うべきなのはどんな人？

退職代行サービスを使うべき人は以下のとおりです。

職場の人間関係がよくない人 職場がいわゆるブラック企業の人 責任感が強く自分から言い出せない人 上司から強引に引き止められている人 精神的ストレスが溜まっている人 希望とは異なる部署に配属された人

上記全ての項目で共通している点として、職場に問題があるところが挙げられます。とくに辞めるべきなのは、パワハラ被害に遭っている人です。

以前から、職場のパワハラには問題がありましたが、パワハラは完全になくなったとはいえません。世間では知られていない所で、依然ひどいハラスメントが横行している職場はあるのです。

ほかにも、理不尽な思いをしている方や、職場の雰囲気がストレスに感じる方は、すぐに会社を辞めるべきです。退職代行サービスを使ってでも、できるだけ早めに仕事を辞めましょう。

退職代行サービスを使うべき人の特徴は、以下の記事でも解説しています。退職代行のメリットや注意点なども解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。

⇒退職代行サービスはどんな人が使う？利用する人の特徴となぜ使うのかを解説

退職代行サービスに関するよくある質問

退職代行サービスに関するよくある質問を紹介します。利用を検討している方、わからない点がある方は参考にしてください。

退職代行を使うのはマナー違反？

退職代行サービスを使うのはマナー違反ではありません。しかし、ブラック企業でもない限り、引き継ぎ作業と尊敬する上司への挨拶はおこなっておくべきといえます。

退職代行の利用は転職先にバレる？

退職代行サービスを利用しても、担当者から転職先に伝えることはないので、バレる可能性はほとんどありません。しかし転職先の企業が、風の噂などで小耳にはさむケースがないとはいえないため、あらかじめ把握しておいてください。

【関連記事】退職代行を使うと転職先にバレる？転職で不利になるかやその後の注意点を解説

退職代行で失敗する可能性はある？

退職代行サービスを利用して失敗するケースはないといえます。しかし、公務員や管理職・有期雇用の場合は使えない可能性もあるので注意が必要です。

【関連記事】退職代行に失敗することはある？失敗しないための業者選びのポイントを解説

まとめ｜退職代行を使うのは決して頭のおかしい行為ではない

「退職代行サービスを使うのは頭がおかしい」とは、あらゆる場面で耳にする意見です。ただ、利用すること自体はおかしくありません。

頭がおかしいかどうかは、使い方にもよります。会社に迷惑をかけるような辞め方であったり、損害賠償を求められるようなミスを犯した状態で辞めるのは、あまりよくないでしょう。

しかし、辞めたくても辞められない状況にいる方にとっては、すぐに辞めるには良い方法といえます。労働者である以上、仕事を辞める権限は誰にでもあるので、退職を希望している方は安心して利用してください。