「30代で仕事を辞めたいけど次がないのは大丈夫?」
「辞めたいけど次の仕事がないときの対処法は?」
と悩みを抱えている方も多いはず。
30代で仕事を辞めても大丈夫な理由がわかれば、今の仕事を思い切って退職できるでしょう。
目 次
結論|30代で次の仕事が決まっていなくても、辞めてOK
結論、30代で次の仕事が決まっていないまま退職しても問題ありません。
なぜなら、リクルート社が発表している「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」第1弾によれば、退職後に転職先が決まった方の割合が40%以上いるからです。
引用元:「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」第1弾転職経験や転職意向等について (recruit.co.jp)
つまり、辞めてから次の仕事を探すのは珍しいことではありません。ただし、転職するまでに空白の期間ができてしまうので、転職活動が若干不利になる可能性があります。
30代で仕事を辞めたいけど次がないときの対処法6選
30代で仕事を辞めたいけど次がないときの対処法6選は以下のとおりです。
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仕事を辞めたいのに、次がないと決めつけて諦めるのは早いでしょう。対処法をしっかり実践すれば、30代で仕事を辞めて次がなくても、乗り切れます。
休暇をとる
仕事量が多く、気持ち的にも参っている場合は、休暇を取るのがおすすめです。休暇をとれば、ストレスの原因となっている仕事や人間関係から解放されます。
たとえば、数日間休み普段では行けない昼間の時間に遊べれば、気持ちをリフレッシュできます。
また、どうしても職場にいくのがしんどければ休職するのもひとつの手段です。ただし、休職期間は就業規則に定めがあるので、忘れずにチェックしましょう。
部署異動の希望を出す
部署異動の希望を出すのも、30代で仕事を辞めたいけど次がないときの対処法のひとつです。
なぜなら、部署が変わり、仕事内容が変われば同じ会社のままでも状況が改善する可能性もあるからです。
たとえば、仕事内容がしんどい、自分に合っていないと感じているのであれば、部署異動により働く環境を変えられるかもしれません。
働く環境が変われば、気持ちがリセットされてモチベーション高く仕事ができます。
ただし、中小企業のように人数の少ない会社になると、部署異動してもこれまでと変わらない可能性があります、その場合は、仕事を辞めるのを検討するとよいでしょう。
上司に相談する
上司に相談するのも、30代で仕事を辞めたいけど次がないときの対処法のひとつです。
上司は職場の状況を詳しく把握しているので、具体的なアドバイスをもらえる可能性があります。
また、仕事を辞めたいと感じている際、誰にも相談せず、ひとりだけで抱え込むのは避けましょう。
自分ひとりでは解決できない問題も、複数の意見を集めることで、より良い選択肢を見つけられるでしょう。
辞めたい理由を紙に書き出す
辞めたい理由を紙に書き出すと、本当に辞めたいかどうかの判断基準になったり、状況を整理できたりするメリットがあります。
たとえば、30代に多い退職理由は以下のとおりです。
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理由を明確にすると、自分が仕事をするうえで必要な要素がわかり、仕事を辞めたら解決できるかどうかも確認できます。
そのため、辞めたい理由をできるだけ細かく書き出しましょう。
30代には次があることを知る
30代には次があることを知るのも、仕事を辞めたいけど次がないときの対処法のひとつです。
その理由は、売り手市場が続いているからです。売り手市場は、人手不足の影響により再就職しやすい状況を指します。
総務省統計局が2024年4月30日に公表した「労働力調査(基本集計)2024年3月分結果」によれば、完全失業率は2.6%という結果でした。
引用元:総務省統計局 労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)3月分 (stat.go.jp)
完全失業率は労働力人口に対する完全失業者(働く能力と意思を持っているものの、就業の機会がない者)の割合です。
つまり、完全失業率は年々低くなっており、全体的に働きやすい傾向といえます。また、転職エージェントのdodaでは、「30代」で検索すると、求人数は31,249件の求人があります。
参考:【30代】の転職・求人・中途採用情報│doda(デューダ)
転職エージェントに登録しておく
仕事を辞めたいけど次がなくて不安という方は、転職エージェントに登録だけしておくのもひとつの手です。
転職エージェントを利用すれば、職務経歴書や履歴書の添削、面接対策、求人紹介など多くのサポートを受けられます。
たとえば、仕事を辞めたら転職先の見つけ方がわからない場合、転職エージェントに登録しておけば、サポートサービス受けて不安や悩みを解消できる可能性があります。
また、次の仕事を選ぶうえで気づかなかった市場価値に気づける可能性もあるため、視野が広がって行動しやすくなるでしょう。
仕事を辞めたい30代には次がない?よくある誤解
「仕事を辞めたい30代には次がない」と考える方によくある誤解は以下のとおりです。
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30代で仕事を辞めるか検討している方は、確認しましょう。
30代の転職活動は厳しい
「30代の自分が希望する条件に合う求人はないだろう」とマイナス思考で想像している方が多い傾向にあります。
しかし、転職エージェントのdodaで求人検索をすると、20代よりも30代の求人数のほうが多いことがわかります。
そのため、先入観にとらわれず行動できれば、自分の希望条件に合う求人が見つかる可能性が高いといえるでしょう。
参考:20代 の転職・求人検索結果/30代 の転職・求人検索結果|doda
他の会社で働くのは難しい
「30代で新しい仕事に就くのはハードルが高い」と考えている方も少なくありません。とくに、転職経験のない30代の方は、ほかの仕事ができないと考えがちです。
しかし、転職エージェントのdodaで検索すると、30代でも未経験歓迎の求人は多くあります。
転職する前の段階で諦めていては現状から変わらないので、実際に調べたうえで、辞めるか検討しましょう。
30代で次の仕事が決まっていないまま退職するデメリット
30代で次の仕事が決まっていないまま退職するデメリットは以下のとおりです。
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30代で次を決めずに退職するデメリットを理解しておかないと、辞めてから焦ることになるので事前に把握しましょう。
空白の期間ができてしまう
30代で次の仕事が決まっていないまま退職するデメリットのひとつは、空白の期間ができてしまう点です。
なぜなら、面接官に「働く意欲がない方なのか」「何か問題があるのではないか」と考えられてしまう可能性があるからです。
たとえば、「空白の期間も資格やスキルを習得していた」と説明できれば大きな不利とはならないでしょう。
一方、空白期間に何もせず過ごしてしまうと、納得する説明ができず印象が悪くなる恐れがあります。
そのため、空白の期間を有効活用して具体的に説明できるように行動すれば、転職で不利になる可能性は低いでしょう。
収入が0になる
30代で次の仕事が決まっていないまま退職するデメリットのひとつは、収入が0になる点です。
仕事を辞めても税金である国民健康保険や国民年金は支払う義務があるので、貯金が必要です。また、無収入が続くと精神的なダメージが大きいため、ストレスの原因になる可能性もあります。
そのため、数ヵ月は働かなくても生活できるだけの貯金ができてから辞めれば、収入が0になっても対応できるので、辞めるリスクを回避できるでしょう。
焦って転職してしまう
仕事や収入がない期間が長くなれば、転職を焦ってしまうというデメリットもあります。なぜなら、生活費や税金の支払いで貯金を減らしてしまうからです。
焦って転職活動をする場合、希望条件から離れていても妥協して就職する可能性が高く、自分が理想とするキャリアから遠のきます。
また、妥協して転職すると入社後にミスマッチがおき、すぐに退職する確率が高くなるので、慎重に選ぶことが重要です。
転職を成功させるには、スキルの習得や資格を取得するだけの時間をしっかりとって、自分に合う企業を探しましょう。
次が決まっていないまま仕事を辞めたらすべき行動
次が決まっていないまま仕事を辞めたらすべき行動は、以下のとおりです。
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次が決まっていないまま退職する場合は、重要なポイントです。以下でくわしく解説します。
失業保険の申請(ハローワークへ)
仕事を辞めたら、失業申請のために住んでる地域を管轄するハローワークにいきましょう。失業保険は、管轄のハローワークで申請すると給付金がもらえる制度です。
ただし、受給資格を満たしている必要があります。一般的な条件は以下のとおりです。
- 過去2年間のうち雇用保険に加入していた期間が通算で12ヵ月以上
- 求職活動中で内定が獲得できていないもの
- すぐに働ける状態である
以上の条件を満たしている場合、ハローワークで失業給付金を申請しましょう。
自己都合退職の場合、申請が認められてから給付制限期間を過ぎた3ヵ月後に給付されます。
失業給付金を受けとれば、生活の支えとなるため、安心して転職活動ができるでしょう。
国民健康保険に加入(市役所へ)
仕事を辞めて次が決まっていない場合は、市役所で国民健康保険に加入する必要があります。
国民健康保険に切り替えるには、退職証明書と健康保険資格喪失証明書が必要になるので、辞める企業に発行してもらってください。
また、国民健康保険以外にも、配偶者の扶養に入るという選択肢があります。扶養に入ると、保険料が下がる可能性があります。
どちらに変更する場合も、速やかに申請すると医療費を抑えられるため、安心して仕事を辞められるでしょう。
職務経歴書・履歴書の作成、面接準備
次が決まっていないまま退職したら、すぐに職務経歴書や履歴書、面接の準備をおこないましょう。
その際、職務経歴書や履歴書の準備は仕事を辞める前にしておくと、企業研究に時間を費やせるのでおすすめです。
とくに、職務経歴書はアピール材料となるため、詳細に記載する必要があります。
また、職務経歴書や履歴書の書添削してもらいたい方は、転職エージェントの活用を検討するのもひとつの手です。
転職のプロから、業界や職種の詳しい情報を得られたり、職務経歴書や面接のサポートを受けられたりするので、転職活動がスムーズになるでしょう。
30代の一般的な退職理由
dodaの調査によると、30代の退職理由ランキングは以下のとおりです。
順位 | 退職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 給与が低い・昇給が見込めない | 41.2% |
2位 | 社内の雰囲気が悪い | 23.8% |
3位 | 社人間関係が悪い/うまくいかない | 22.8% |
4位 | スキルアップしたい | 22.7% |
5位 | 尊敬できる人がいない | 22.5% |
6位 | 意見が言いにくい/通らない | 21.1% |
7位 | 会社の評価方法に不満があった | 20.2% |
8位 | 働労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある) | 19.9% |
9位 | 昇進・キャリアアップが望めない | 18.9% |
10位 | ハラスメントがあった(セクハラ・パワハラ・マタハラなど) | 18.9% |
引用元:転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査! |転職ならdoda(デューダ)
もっとも多かった退職理由の「給与が低い・昇給が見込めない」は約40%の方が回答しています。
30代は結婚や出産、子育てなどのライフイベントが多く、仕事においても役職がついてくる年齢のため、同年代で収入の格差が大きくなるタイミングです。
また、物価上昇の影響もあり、給与についての関心が高いといえます。
このように、同じ悩みを抱えている方も多くいるとわかれば、気持ちが少しは気持ちが楽になるでしょう。
仕事辞めたいけど次がない30代は辞めても問題ない
30代で仕事を辞めたいけど次がないときは、以下の対処法を参考にしてください。
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とくに、仕事のストレスで体調不良になりそうな場合や、明確な理由があれば、退職するのが良いでしょう。
また、仕事を辞めたら、失業給付金の申請や保険の切り替えの手続きをおこない、経済的に余裕をつくる必要があります。
30代で未経験可能な求人は多くあるので、次がないと諦めなくても問題ありません。
仕事を辞めたいけど次がない30代の方は、焦らず、自分の状況に合わせて活動しましょう。