「退職代行で仕事を辞めると、転職先にバレるのではないか」と心配する人もいます。

退職代行を使う人に対して、悪い印象を抱く人もいるため、「万が一バレてしまったら、悪い印象を抱かれるのではないか」と不安に思うのは自然なことです。

2025年4月16日のYahoo!ニュースでも、「退職代行を使うような人材に明るい未来は見えにくい」という著名人の発言が取り上げられました。

インターネットで「退職代行」と検索すると出てくる、「頭おかしい」「クズ」などの批判的な言葉を目にすると、ますますバレてしまったらどうしようと心配になるでしょう。

結論からお伝えすると、退職代行を利用しても転職先にはバレません。

しかし可能性が低いとはいえ、退職代行の利用が転職先にバレてしまうリスクもあります。

本記事では、退職代行の利用が転職先にバレない理由や、注意すべきこと、もしバレたらどうなるかなどについて解説します。

退職代行を利用しても転職先にはバレない

退職代行を利用しても転職先にはバレません。理由は次の通りです。

転職先が前職調査をすることは禁止されているから

企業が本人の同意なしに「前職調査」を実施することは、個人情報保護法第27条によって制限されています。

（第三者提供の制限）

第二十七条　個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。

※引用：個人情報の保護に関する法律（平成十五年法律第五十七号）｜e-Gov

前職調査とは、応募者について前の職場に問い合わせることです。

昔は多くの企業間で前職調査が実施されていました。

しかし個人情報保護法の改正によって、個人情報の取り扱いが強化されたため、現在では前職調査を実施する企業が減少傾向にあります。

前職が無断で個人情報を提供することは禁止されているから

本人に無断で前職調査をすると、個人情報保護法第27条に違反します。

「知らないうちに前職調査が実施されて、退職代行の利用がバレた」ということにはなりません。

警備業界や金融業界では、信頼性や法令遵守が厳しく求められるため、現在でも前職調査が入念に実施されています。

転職する業界によっては、退職代行の利用が前職調査でバレてしまう可能性もあるということです。この点には注意してください。

退職代行サービスが利用者のプライバシー保護を徹底しているから

退職代行業者は、利用者のプライバシー保護を徹底しています。

利用者の個人情報は、外部に漏れることのないよう厳重に管理されます。第三者にあなたが退職代行を利用したと開示することはありません。

また、弁護士監修の業者や、法令遵守の体制を整えている退職代行サービスも増えています。

退職代行を利用歴を転職先に伝える必要はないから

転職先に「前職で退職代行を使った」と伝える義務はありません。

たとえ転職先から退職代行を使ったか聞かれたとしても、正直に答える必要はありません。

「他にやりたいことができた」「家族の事情」などの、前向きかつ一般的な理由で十分対応可能です。

退職代行サービスの利用は自宅で完結するから

退職代行は、電話・メール・LINEなどのオンライン上でやりとりが完結するサービスです。

退職代行業者の事務所に行く必要がないので、「知り合いに見られてしまい、そこから転職先にバレる」というリスクはありません。

また、誰かと対面で会話することもありません。

このような自宅で完結する非対面のシステムによって、職場の人以外にバレるリスクが徹底的に抑えられています。

退職代行の利用が転職先にバレるケース

退職代行の利用が転職先にバレることは基本的にありませんが、特定の状況や、自分の不注意によってバレる可能性は否定できません。

退職代行を利用するときは、これらのことに注意しましょう。

前職と同業種に転職した場合

前職と同じ業界へ転職する場合、業界内の人脈や情報網を通じて、退職代行の利用がバレることもあります。

企業間の関係性が強い業界や、取引先が共通している転職先では、特にバレるリスクが高いです。

SNSで退職代行を利用したことを発信した場合

SNSに退職代行の利用経験を投稿すると、転職先にバレてしまう可能性があります。

転職先の採用担当者が、採用予定者のSNSアカウントをチェックするケースも増えているため、気が抜けません。

匿名アカウントだとしても、投稿内容やプロフィール情報などから、あなただと特定されることがあります。

退職代行の利用に限らず、職歴や過去の会社に関する情報は、SNSで発信しないのが賢明です。

懲戒解雇扱いの場合

懲戒解雇扱いの場合、退職代行を利用したと転職先にバレる可能性があります。

懲役解雇とは？

「従業員が極めて悪質な規律違反や非行を行ったときに懲戒処分として行うための解雇」

※引用：厚生労働省『労働基準法 解雇編』

退職代行を利用しても、本人の勤務態度に問題がなければ、懲戒解雇になりません。

しかし、本人の勤務態度に重大な問題があり、会社が異議申し立てを行った場合は、懲戒解雇となる可能性があります。

懲戒解雇となると、転職先から理由を詳しく聞かれることが多いです。

その過程で、退職代行の利用が明らかになることもあります。

前の職場とのトラブルを防ぐためには、労働組合や弁護士が運営する、信頼性の高い退職代行サービスを利用することが重要です。

転職先の同僚に退職代行を利用したことを伝えた場合

転職先の同僚に「退職代行を利用した」と何気なく話してしまうと、それが社内に広がる可能性があります。

退職代行を使ったこと自体に違法性はありませんが、ネガティブな印象を与えることもあるため、不要な説明は避けるのが無難です。

転職時の面接でも、うっかり言ってしまわないように、あらかじめ退職理由の答え方を準備しておきましょう。

転職先に元同僚がいる場合

偶然にも転職先に、元同僚や元上司がいると、退職代行を利用したとバレかねません。

特に地方や狭い業界では、転職先で顔見知りに遭遇するケースも珍しくありません。

前の会社で一緒だった人が、あなたの退職代行の利用を知っていた場合、何気ない会話から情報が広がるリスクもあります。

前の職場から遠いエリアで転職すれば、このリスクをある程度抑えることが可能ですが、絶対に避けることは難しいです。

退職代行の利用が転職先にバレるのを防ぐ方法

退職代行はプライバシー性の高いサービスであり、転職先に利用を知られることはほとんどありません。

しかし、ちょっとした油断や行動のミスで、情報が漏れてしまうリスクもゼロではないため注意が必要です。

退職代行の利用が、些細なことから転職先にバレてしまうのを防ぐためには、次の対策が有効です。

退職代行を利用したことは誰にも伝えない

退職代行を使った事実を自分から口に出してしまうと、その情報が予期せぬ形で広がってしまう恐れがあります。

つい誰かに「退職代行を使った」と言いたくなるものですが、転職先にバレるリスクをできるだけ下げたいなら、誰にも話さないことが賢明です。

転職先の同僚や関係者だけではなく、家族や友人などの信頼できる相手であっても、話さないようにしましょう。

また、SNSでの発信もリスクが高いです。

匿名アカウントであっても、内容から本人が特定される可能性は十分あります。

自ら発信しないことが、最も確実な情報漏洩対策です。

転職活動中であれば明確な退職理由を伝える

転職活動では、前職の退職理由を問われる場面が少なくありません。

その際、退職代行を使ったかどうかは伏せておき、「なぜ辞めたのか」「何がきっかけだったのか」を簡潔かつ前向きに伝えることが大切です。

曖昧な答えや支離滅裂な説明をしてしまうと、不信感を持たれる可能性があります。

事前に答えを整理しておくことで、自然な流れで面接を進められるでしょう。

望ましい退職理由	「新たな挑戦がしたかった」「キャリアアップを目指した」など前向きな理由
退職理由で避けるべき表現	「会社が嫌だった」「人間関係が最悪だった」など感情的な表現
面接準備のポイント	あらかじめ退職理由を一文で言えるように整理しておく
印象を良くするコツ	新しい職場での目標を添えて話すと好印象

信頼できる退職代行サービスを利用する

退職代行の中には、悪質な業者も存在します。

法的なバックボーンがある弁護士法人や、労働組合が関与しているサービスを選ぶことが、安心して退職を進めるうえで重要です。

実績や口コミ、運営元などを総合的にチェックして、自分に合った信頼性の高い業者を選びましょう。

転職先にバレたくない人におすすめの退職代行人気ランキング7選

転職先にバレたくない人におすすめの退職代行サービスを、人気ランキングでご紹介します。

退職代行jobs｜弁護士監修の退職代行サービス

運営元	株式会社アレス 労働組合「合同労働組合ユニオンジャパン」提携
料金	27,000円 労働組合費2,000円が別途必要
全額返金保証	あり
無料相談	あり
受付時間	24時間
相談方法	LINE 電話 メール
退職成功率	100%
住所	〒533-0006 大阪市東淀川区上新庄3-14-12-1202

株式会社アレスが運営する退職代行Jobsは、成功率100%の退職代行サービスです。

労働組合（合同労働組合ユニオンジャパン）と提携しているため、一般企業が運営している退職代行には依頼できない、「勤務先との交渉」も代行できます。

顧問弁護士×労働組合連携の退職代行でありながら、料金は27,000円（別途2,000円の労働組合費が発生）と良心的です。

コスパに優れている退職代行サービスだと言えます。

さらに、退職が完了するまで期間無制限でフォローが続く点も魅力です。

もちろん、利用者のプライバシー保護も徹底しています。

退職代行の利用がバレるのではないかと不安な方にもおすすめです。

退職代行ガーディアン｜合同労働組合運営・成功率100%

運営元	労働組合（東京労働経済組合）
料金	一律：24,800円
全額返金保証	なし
無料相談	あり
受付時間	24時間
相談方法	LINE 電話
退職成功率	100%
住所	〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目15

退職代行ガーディアンは、東京都労働委員会に認証された合同労働組合が運営する退職代行サービスです。

一般企業が運営元の退職代行には依頼できない、会社との交渉も任せられます。

料金は一律24,800円で、合同労働組合が運営する退職代行としては、比較的安いです。

追加料金は一切発生しません。

労働組合運営の安い退職代行サービスを探している方におすすめです。

OITOMA｜弁護士監修・労働組合運営なのに安い

運営元	株式会社H4 労働組合（日本通信ユニオン）
料金	一律：24,000円
全額返金保証	あり
無料相談	あり
受付時間	24時間
相談方法	LINE 電話 メール
退職成功率	100%
住所	〒491-0831 愛知県一宮市森本4丁目13-8

退職代行OITOMAは、弁護士監修・労働組合運営の退職代行サービスです。

退職成功率100%を実現しています。

退職代行OITOMAの魅力は、料金の安さです。

雇用形態に関係なく、一律24,000円で利用できます。追加料金は発生しません。

退職代行OITOMAより安いサービスも存在しますが、弁護士監修・労働組合運営であることを考えると、コストパフォーマンスは良いです。

有給休暇の取得交渉や、未払い賃金の支払い交渉なども代行してくれます。

全額返金保証もあるため、労働組合運営の安い退職代行を探している人におすすめです。

ニコイチ｜累計57,927人以上の退職実績

運営元	民間企業（株式会社ニコイチ）
料金	一律：27,000円
全額返金保証	あり
無料相談	あり
受付時間	24時間
相談方法	LINE 電話 メール
退職成功率	100%
住所	〒411-0934 静岡県駿東郡長泉町下長窪７３１−１

退職代行ニコイチは、創業17年の会社が運営している退職代行です。

費用は雇用形態に関係なく、一律27,000円です。追加料金は発生しません。

退職代行ニコイチの特徴は、退職成功率100％を達成していることです。

さらに、累計57,927人以上の方の退職を成功させた実績があります（2025年4月時点）。

民間企業が運営している退職代行というと、「本当に辞められるのか」と不安に感じるかもしれませんが、退職代行ニコイチは確実に辞めたい人にもおすすめです。

もちろん、利用者のプライバシーは厳重に保護されます。

退職代行EXIT｜歴史が長い退職代行サービス

運営元	民間企業（EXIT株式会社）
料金	正社員・アルバイト共通：20,000円
全額返金保証	あり
無料相談	あり
決済方法	クレジットカード、銀行振り込み
相談方法	LINE
退職成功率	100%
住所	〒150-0041 東京都渋谷区神南1-11-4 FPGリンクス神南 5階

退職代行EXITは、数ある退職代行サービスの中でも、特に歴史が長い業者です。

TV・Webメディア・新聞など、様々なメディアで取り上げられてきました。

退職代行EXITを選ぶメリットは、料金が一律2万円と安いことです。

雇用形態問わず、追加料金はかかりません。

また公式サイトには、「数万件のご相談に対応させていただきましたが、退職できなかったケースは今までに一件もありません」と書かれています。

転職先にバレることなく、確実に辞めたい方へおすすめです。

退職代行モームリ｜メディアでも注目の人気サービス

運営元	民間企業（株式会社アルバトロス）
料金	【正社員・契約社員・派遣社員】22,000円（税込） 【パート・アルバイト】12,000円（税込）
全額返金保証	あり
無料相談	あり
決済方法	クレジットカード、銀行振込、コンビニ払い、Paidyあと払い、モームリあと払い
相談方法	LINE、電話、メール
退職成功率	100%
住所	東京都品川区西五反田3-6-32 TERRACE SITE GOTANDA　2階

退職代行モームリは、2025年からSNSやメディアで話題になっている退職代行サービスです。知名度は抜群と言えます。

退職代行モームリの特徴は、料金の安さです。

パート・アルバイトの退職なら12,000円、正社員でも22,000円で利用できます。

万が一辞められなかった場合の全額返金保証付きです。

また、運営元は民間企業ですが、退職成功率は100％を誇ります。

女性スタッフの指名もできるため、女性にもおすすめです。

辞めるんです｜お金を払うのは辞めてから

運営元	民間企業（LENIS合同会社）
料金	一律：27,000円
全額返金保証	あり
無料相談	あり
受付時間	24時間
相談方法	LINE
退職成功率	100%（正社員、アルバイト） 契約社員は退職成功率98%
住所	東京都港区海岸3丁目7-18 ALTO-B1101

「辞めるんです」は、民間企業が運営している退職代行サービスです。

退職成功率は正社員、アルバイトなら100%、契約社員の場合は98%となっています。

「辞めるんです」の特徴は、お金を払うのは「辞めてから」で良い点です。

本当に辞められるのか不安な人や、すぐにお金を用意できない人にとって、嬉しい仕組みとなっています。

料金は一律27,000円で、追加費用はありません。返金保証もあります。

完備しており、万が一の場合にも安心です。

もちろん利用者の個人情報は保護されるため、転職先にバレたくない方にもおすすめの退職代行業者です。

退職代行の利用が転職先にバレたらどうなる？

退職代行の利用が転職先にバレた場合、「採用選考で不利になるのではないか」「転職先での印象が悪くなるのではないか」と考える人もいます。

しかし、心配しすぎる必要はありません。

退職代行の利用は転職先にバレても問題ない

結論から申し上げると、退職代行の利用が転職先にバレたとしても、基本的に問題にはなりません。

退職代行サービスを利用しなければ辞めることができなかった理由や、原因をしっかりと伝えれば、印象が悪くなるリスクは低いです。

退職代行に関するQ＆A

最後に、退職代行に関するよくある疑問を解消しておきましょう。

退職代行の利用歴は残る？

退職代行を利用したという情報が、公的な記録として残ることは一切ありません。

「退職代行EXIT」では、リピーターに対して料金の割引を実施しています。このことから、退職代行業者側には利用歴が残ると考えられます。

しかし、第三者が「退職代行を使ったかどうか」を確認する術はありません。

退職代行の利用がバレたら転職に不利になる？

万が一、退職代行を使ったことが転職先にバレたとしても、それだけで不利になることはありません。

企業が評価するのは、退職の手段ではなく、あなたの今後のパフォーマンスや適応力です。

退職代行を使う人は頭おかしい？クズ？

このようなネガティブな偏見は、事実ではありません。

退職代行を利用する方の多くは、「精神的に限界を迎えていた」「人間関係に深刻な問題があった」など、やむを得ない理由で依頼しています。

退職代行業者「わたしNEXT」の調査でも、退職代行サービス利用者の退職理由は、40％以上が「精神的にきつい」「体調不良（精神的） 」でした。

※出典：わたしNEXT│退職理由ランキング2023・退職代行サービスで仕事を辞める人の退職理由で最も多い理由は？

むしろ冷静に状況を見極め、自分を守る行動をとった結果とも言えるでしょう。

退職代行は親にバレる？

退職代行を使ったことは、ほとんどの場合、親にバレません。

電話やメール、LINEで完結するサービスも多く、周囲に気づかれずに利用することが可能です。

「会社がわざと親に連絡を入れる」「会社が間違えて親に連絡してしまう」などの経緯でバレる可能性は否定できませんが、本当にこのようなことが起きるケースは希です。

退職代行を使ったら前職に恨まれる？

退職代行を利用すると、少なからず恨まれる場合もあります。

しかし、無断欠勤や音信不通のまま辞めるよりも、第三者を介して退職の意思が伝わったほうが良いと言えます。

転職先に離職票を提出したら退職代行の利用はバレる？

転職先に離職票を提出したとしても、退職代行の利用歴はバレません。

転職先には、前の会社からもらった離職票を提出します。

この離職票に、退職代行を利用したかどうかまでは明記されません。

退職代行の利用は転職先にバレない！まずは気軽に無料相談してみよう！

退職代行を利用するにあたって、「もし転職先にバレたらどうしよう」と不安や迷いを感じる方は多くいます。

しかし、実際にバレる可能性は非常に低いです。

まずは信頼できる退職代行サービスに無料相談して、不安を一つずつ解消していきましょう。

安い退職代行サービスはここ！最安値や料金相場・安い退職代行業者の注意点も解説