退職代行という新しいサービスが世に出て数年、コンスタントな需要があります。
退職代行Jobsも、毎月多くの仕事を辞めたい方々にご利用頂いておりますが、
退職代行利用者の職種として、保育士・介護士・看護師の方が比較すると多いです。
今回は、仕事を辞めたい保育士・介護士・看護師の方々の抱える困難と、そのような方々が退職代行をご利用することについてお伝えしたいと思います。
退職代行サービスとは
退職代行は、近年新しく生まれたサービスでありますが、世に出てから一気に需要が伸び、昨年NHKのクローズアップ現代での特集でも取り上げられました。
退職代行Jobsは、
人生は、その人が自由に選択して生き切ることなので、
一度始めた仕事を、どんな状況であっても、一生やり続けなければならないとするのはナンセンス。
だから、合わない仕事を辞めること自体には、何の問題もないと考えています。
法律上も退職の自由が認められています。
(憲法22条、民法617条他)
とはいえ、やはり本来は、退職する意思を自分で上司に伝え、話合いながら、引継ぎなどをして円滑な業務への支障が最小限になるようにすべきではあるでしょう。
しかし、退職代行の需要がこれ程あるということは、
そんなことを言っていられない状況である方達がどれだけいるのかということです。
自分で辞めるということすら言えないなんて…
退職代行については、当初そのような声もありましたが、
需要が伸び続ける現状には、社会も、何かもっと深い事情がある、と気づいてくれています。
退職代行を利用する方は、必ずしも、責任感もなしに、自分で退職の話をすることもなく、いい加減で自分勝手に仕事をする人なわけではないからです。
勿論そういう人も一部の利用者にいることは否定できないでしょう。
退職代行は人生相談サービスではないので、そこまで深くご利用者の方の内情をお聞きすることはないですが、
でもその多くはむしろ、責任感が人一倍高く、頑張り屋で、周りに気遣いながら仕事をする人である気がします。
ですので、
なぜそもそも、退職したい人がこれ程増えたのか、そして退職しますと言うこともできないような事態がこれ程増えているのか
に目を向けるべきだと、社会的にも考えられ始めています。
そこには、
上司や経営者達と労働者達との間の価値観のギャップ
深刻な人手不足による退職のしにくさ
世間全体がストレス状態にあること
人のコミュニケーション能力の低下
など様々な社会問題が背景にあると思います。
本来は、
企業としては、できるだけ働きやすい環境や条件を整え、魅力的な職場を提供することに責任を持ち
労働者側としては、自分が能力を発揮できる働き方を把握して、希望を伝え、それを実現していくことに責任を持って
両者が話し合い、折り合いをつけて、人が快く能力を発揮しながら働くことができる環境を作り上げていくことが大切です。
それが結局は、消費者の方に提供するサービスの質や喜びに影響し、その企業や職場の発展に繋がります。
しかし、
労使関係には、上下意識からくるコミュニケーションのとりにくさがあったり、
日本人特有の、個人的意見や要望の伝えにくさが、
労使間でのスムーズな話し合いをとても困難にしています。
そしてしわ寄せが結局のところ、労働者への負担としてのしかかっているというのは、いつの時代にもあることです。
結局は、組織内での改善がうまく図られず、
労働条件や環境がキツイ
人間関係がギクシャクしている
楽しく仕事ができない
などの状態が続いて、言いたいことも言えないまま我慢が続き、
もう限界にきてドッカ〜んと、退職代行を利用してでも、とにかく辞めるしかない!ということになるのでしょう。
もともと話し合いや意見の交換なんかできなかった環境や人達であったから、
そこには、第三者が介在して退職連絡の仲介をするという退職代行へのニーズが大きかったのもうなずけます。
退職代行サービスの利用率の高い業界トップ3
このように、退職代行へのニーズは、職種にかかわらず存在しており、実際相談者の職種は多様です。
しかし、介護士・保育士・看護師さんの利用者が多いというのは、退職代行Jobsだけでなく他のサービス提供者についてもいえるようです。
その理由には、
体力や忍耐を要する重労働であること
仕事量や責任の重さに対する賃金の見合わなさ
閉鎖的でストレスが溜まりやすい環境
親族からの苦情にも対応しなければならないこと
などがあります。どれももっともですね。
介護士・保育士・看護師さんの共通点とは、
商品や自分で自分の世話が出来る人を相手にしているのとは違うということ
お世話が必要な人達に四六時中対応している職種です。
気を抜くことができない大変なお仕事ですよね。
世話の必要な人を相手にしているので、休みも申請しづらく、ストレスを抱えやすい状況であることは容易に想像できます。
その他にも考えられる原因は、
保育園や介護施設は、その必要性から多くの助成金が支出されます。
病院はもちろん医療保険から医療費が支出されます。
何が起こるかというと、
実際のところは、経営している人は採算が取りやすいビジネスとして、商品を扱う商売と同じようなビジネス感覚で経営している人も少なくはない現状があるということです。
そもそも、介護士・保育士・看護師さんになろうとする方とは、
人のお世話をする大変なお仕事であることは承知の上で、
それでも、人を助けたり育むお仕事が好きな方だからこそ就いているわけです。
ですから、毎日の現場で、身を粉にして一所懸命、人のために働いているにもかかわらず、経営者の対応はビジネスライクで、現場を把握していない、というような
現場とマネージメントの間での価値観のギャップや労働者へのしわ寄せが、とりわけ起こりやすく深刻になりやすい職場なのではないでしょうか。
さらに、そのように好んで人をお世話する職業に就いている方達なので、相手の方の気持ちを察する力が強い方が多く、責任感や我慢強さを備えている方が多いと思います。
ですので、かなり過酷な勤務条件になったとしても、ガス抜きをするための休暇をとったり、条件の変更を申し出て、自分のケアへの対策をするよりも、相手の方や周りの方に気を遣って、かなり限界まで頑張ってしまうことが多いのではないでしょうか。
結果起こることは、我慢の限界というところまで自分を追い詰めて、精神状態を悪くしたり、もう話をするのも無理で、退職代行にお願いしてその職場を離れるしかない、とまでなってしまいやすいのだと思います。
無理もないですね…
自力では辞められない。そんなあなたを守るため退職代行サービス
退職代行Jobsは、開業当時からお伝えしている通り、
まず大事なのは、その人自身の心身の健康であると考えています。
もちろん、多少の苦難にも負けずに、それに直面して乗り越えていく力や経験は必要です。
だからと言って、耐えられる限界を超えて、精神科医にかかって薬漬けになっては大変です。
回復に時間がかかるような精神疾患や自殺などの取り返しがつかない事態になるくらいなら、一旦はその現場を離れて、体勢を整えることをする位、長い人生において何てことないです。
資格をお持ちであるし、慢性的に人手不足に陥っている職種である分、その気になれば、いつでも仕事は見つけれることは強みでしょう。
思ったよりキツイ現場を選んでしまった経験は、この次の職場選びに活かせば良いのです。
職場を選ぶ際には、どんなところを注意して確認しておかなければならないか。
痛い経験をした後なら、よくわかるのではないでしょうか。
上部だけの可能性がある面接や見学だけでなく、実際に働く人や利用者の声などに触れる機会を持つことなども大事でしょう。
資格はすぐに消えるわけではないのですから、一旦そのお仕事は離れて、全く違う職種を経験してみるのも良いと思います。
有資格者にありがちなのが、自分は〇〇だから、と自分の仕事を限定してしまって、他の可能性に目を向けなくなってしまうことです。
今はこれまでの歴史上、最も多種多様なお仕事が山のように存在している時代ですから、それは勿体ないかもしれませんよ。
求人倍率も過去最大です。
これを機会に、憧れていた他のお仕事に就いてもみてもいいんじゃないですか。
一度はあんなこともしてみたかった…と悔いを残すのが嫌なら、求人が溢れている今はチャンスです。
そうして時間が経って、辛い経験の傷が癒えてから、やっぱり私はあの仕事がしたかったんだ、と元の仕事に就きたかったら、
その時は持っている資格を活かして、職場の選択は慎重に、また現場復帰をしたらいいと思います。
自分の個性や能力や意欲を用いて、社会や人の役に立ちたい、それは人間が根本的に持っている欲求です。
特に、介護士・看護師・保育士になることを選んだ方は、人の役に立つ仕事がしたいという気持ちが強い方です。
自分という人間が、どこにその人生のエネルギーを用いるのか、
それはどう生きるか、何のために生きるか、そのものです。
自分という人間を大切にできてこそ、本当の人で周りの人も大切にすることができる。
今限界に来ていて、この記事に行き着いた方は、そんなことを頭に入れて、どうしたいかを考えてみて下さいね。
今の職場は辞めたいけれど、言い出すことも出来ないで悩んでおられるのであれば、どうぞJobsにお手伝いさせて下さい。