「会社を辞めるのは悪い…」は、本当にそうなのか? 紐解いてみましょう

「会社を辞めるのは悪い…」は、本当にそうなのか? 紐解いてみましょう

「会社を辞めるのは悪い…」は、本当にそうなのか? 紐解いてみましょう

会社を辞めたいのに辞められない…と悩んでいる人達の多くが、


『会社を辞めるのは悪い』と思って、辞めたくても耐えているという事実がありますよね。



誰がそんなこと決めたんや⁉︎と思ったりしますが、退職代行に関わるようになって、
益々その事実を目の当たりにします。



そこで、今回は、

そもそも『会社を辞めることは“悪い”ことなのか?』ということを紐解いていきたいと思います。

『思い込み』の可能性が高い



まず、『会社を辞めるのは悪い』というこの命題は、そもそも、既に本当かどうかもわからない、昔の

遺産的な『常識』や、何らかの

過去の経験や誰かに言われたことを真実と思って取り込んでしまった『思い込み』である可能性が高いです。



ここでいう『常識』や『思い込み』については、

『仕事』という言葉のイメージを変えて、仕事を楽しくするシリーズ③作目の記事を参考にしてください。



これら『常識』や『思い込み』は、社会でそう信じられていた時代や自分がその考え方を採用した時点では、理にかなった、生きるためになる考え方だったかもしれませんが、すでに時代は変わり、今では「絶対的な真実」ではなく、むしろ今自分らしく生きようとするのに、やっかいな足かせになってしまっている考え方を指すという意味で、特にここでは、『』(かぎかっこ)をつけて表現しますね。



前記事でも説明したように、「自分らしく生きる」ためには、自分で自分の人生をコントロールする必要があり、そのためには、自分のことを自分で決める力をつけていく必要があります。



そうしていくためには、今まで『常識』や『当たり前』だと思っていたことが、別にそうじゃなかった、絶対的真実ではなかったと気づき、自分はどの考え方を採用するのか、どれを自分の中での常識にするのかを、自らの意思で選択・採用していくことでしたよね。



この『会社を辞めることは悪い』というフレーズも、この手の類の『思い込み』や『常識』である可能性が非常に高いです。



確かに、雇用される、ということが非常に貴重で、困難で、一度得た仕事を手放すなんてとんでもない‼︎という時代はあったのかもしれません。就職氷河期も実際ありました。



終身雇用が当たり前の時代には、「就職とは会社との結婚」のようなもの、という言葉も見たことがあります。今の人がこんなの見ると多分気持ち悪いですよね…



考えてみて下さい。今はそんな時代ですか?就職情報は山のようにあふれ、足りない人材をどうして確保しようかと、海外からの人材確保にも躍起になっている状態ではありませんか?



だいたい、終身雇用が崩壊したことだって、日本経済団体連合会(経団連)も、公の場で認めましたよね…

「終身雇用を経済界はもう守れない」というより若者が企業を選ぶ「転職の時代」がやって来た

働き方も社会も常識はどんどん変化していきます。個人の考え方・生き方・常識だって、変化していって当然です。むしろ変化させていかないと時代の波に乗れません。



化石化していってる人達の押し付ける『常識』に惑わされている場合じゃないのです(笑)。



「会社を辞めるのは悪い…」は、本当にそうなのか? 紐解いてみましょう

彼らは彼らの『常識』。自分達は自分達の『常識』。そうして、自分の望む生き方を手に入れていくのです!



とはいえ、家族のこと、どうしても沸き起こる自責の念など、そうは言っても…の悩みはあると思いますので、そのあたりを個別にみていくこともしておきましょう。





具体的にどう“悪い”の?




⑴ 今までお世話になった会社に悪い



義理深い日本人には多いですね。もちろん、数ある中でご縁をいただいて、お仕事することになった会社です。採用過程においては、何人ものOB/OGと色んな話を交わし、仕事に対する熱意や将来の夢なども語ってきたかもしれません。



会社を辞めることは、その時の気持ちや話が嘘だったのか!と言われるようで、会社を裏切ったり、自分が嘘をついたように感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。



でも、あなたは今、非常にツライのですよね? しかも、自分で会社に辞めますと言うこともできないで、退職代行業者に頼もうか迷っておられるほどに、行き詰まった状況なのですよね?



正直言って、それはまともな、というか、尋常な状態ではないと思うのです(心理状態としてです)。そこまで追い詰められるには、それなりのことがあったと思うのです。



理由は人それぞれだと思います。仕事が合わなかった。上司や先輩・同僚と合わなかった。勤務条件がキツイ。色々あると思います。



でも言えるのは、採用時点で話していた通りの会社・勤務条件で、楽しく仕事できていたなら、あなただって、そんなに追い詰められた状態にはならなかったでしょう。



話と違う仕事をさせられている、パワハラ上司がいた、会社の裏側がわかってしまった、業務が多すぎて時間外労働が多い、など会社側に責任があることも多いのです。



私は、ツラかったらすぐ辞めればいいとは思っていません。それは、人が本当にしたいことに挑む時には、壁を超える必要があることが往々にしてあるのを知っているからです。



だから、今目の前にあるツラさが、自分が本当にしたいことのために乗り越えるべき壁なのか、それとも、自分が本当にしたいことではないからのツラさなのかを、見極める必要があります。



見極めるためには、仕事や人生における「目的」というのを自分でわかっておく必要も出てきます。「目的」の大切さなども、前記事を参照にして下さいね。



ツラかった時に去るべきか、とどまるか、などについては、また回を改めて記事にしようと思います。



今回のテーマは、「あなたが悪いのか」という問いに対して、「会社の問題」と「自分の問題」をきちんと分ける、ということです。心理学的には「課題の分離」といいます。



全体や和を大切にする日本人は、この辺りが混乱して、自己犠牲的な行動をとっている方がわりと多いですが、会社の問題にまで責任を感じるのはやめましょう。



あなたが責任を負っているのは、まず自分の人生です。これに対しては、他の誰も責任をとれないですし、そこからだけは、一生逃げることはできないのです。



迷ったら、誰かに相談するのも、誰かを頼るのも手ですから、何としても、自分の心身と自分の人生を大切にしましょう。




⑵ 顧客や残される同僚に悪い



これも同じく多い理由です。感情的には当然出てくるでしょう。



あなたが辞めることによって、残る人の負担がその分増えることや残処理をする羽目になることは、容易に想像できますものね。



しかし、ここでも、感情的な責任感と業務上の責任とは、分けて考えてほしいと思います。



本来、一人くらい急に休んでも、辞めても、問題なく業務が遂行するような体制を整えておく責任は会社にあります。だって人間を雇っているわけです。急病になることだって当然想定の範囲内です。



その体勢ができていないということは、会社の怠慢です。人件費をケチり過ぎていたり、業務体制・業務内容の見直しがきちんと出来ていないのでしょう。



その責任をあなたが負う必要はありません。



このように人のことを想って思い悩む人というのは、元来責任感が強く、十分頑張った方だと思います。それで無理をしたからこそ、そこまでツラくなってしまったのではないでしょうか。



人のことは切り離すべきだと言っているわけではないですが、やはりまず大事にすべきはあなた自身です。あなたが心身を壊してしまったら、何にもなりません。



同僚は同僚で、同じく自分を大事にして、自分の人生に責任を持たなければならないのです。



「会社を辞めるのは悪い…」は、本当にそうなのか? 紐解いてみましょう

皆それぞれ自分の人生に責任を持った上で、次に人のことを助けていくのです。自分も生きていくのにアップアップな状態で人のことにまで責任を負っている場合ではないでしょう。



感情的な責任感については、まずは自分が正常で健康的な状態になってから、理性的に考えて、気になるなら後日、LINEや電話で話してみることもできます。



もしその時、自分がとても良い状態になっていれば、まだ苦しんでいる元同僚に良いアドバイスができるかもしれませんし、必要と思える方にお詫びをすることもできますから。



⑶ 家族に対して悪い



この場合にも、まず自分の人生を大事にしましょうという基本は同じです。でも、両親や配偶者、子供達などの家族については、特有の悩みがありますよね。



「両親に悪い」の具体的内容は、「心配させて悪い」とか「期待に添えないで悪い」とかいうのがほとんどではないでしょうか。



でも、そもそも子供とは親の期待に添えるために生まれてきたのではありません。子は子で、親とは別の人格として、その個人の人生を生きるために生まれてきたのです。



メンタルのお仕事をしていると、その人の生きづらさの根っことして、親子問題に行き着くことが往々にしてあります。



両親と価値観や考え方が合わなくて、悩んだり揉めた経験がある方は多いのではないでしょうか。



例えば、「せっかく入った良い(と思っている)会社をすぐに辞めるなんて、後で後悔するから、もう少し頑張りなさい。」と親がとめてきて、なんでわかってくれないんだ…と悩むかもしれません。



しかし、親として本来願っているのは「子供の幸せ」なのは確実なのです。配偶者もしかり。ここで意見が違っていて理解し合えていないように見えるのは、実はあの『思い込み』や『常識』のせいなだけなんです!



考えてみてください。より新しい時代の人間であるあなたですら、まだ「会社を辞めるのは悪いことなんじゃないか…」と悩んでいる位なのです。



もっと古い時代の人間である両親は、あなたよりさらにそのような『思い込み』や『常識』を真実と信じ込んでいる可能性はとても高いのです。転職したら条件は下がると勝手に決め込んで心配しているだけかもしれません。



一番良いのは、「今は、転職も当たり前になっていて、求人も沢山あるし、合わない会社は辞めて、自分に合う仕事を探した方が、より成功する率が高くなるんだよ」ということを話し合って安心させてあげられることです。



しかし、ここで『人は変えられない、変えられるのは自分だけ。』という真実が出てきます。家族の間でも課題の分離は大事で、心配する考え方の人はそれはその人の問題であるともいえるのです。



まずは自分が自分の考えや決断をしっかり持つことです。



あなたがしっかりとした信念と価値観をもった上で、幸せな生き方のために選ぶ道であると決めることなら、きっと家族にもそれが伝わるでしょう。



ここでも同じく、周りを幸せにするためには、まず自分自身が健康であり、幸せである必要があるのです!



⑷ 自分の不甲斐なさへの罪悪感



具体的に不当なことや不法なことをしたわけでも、失敗をしたわけでも(私は「失敗」というものはなく、全て「経験」なだけという考えを採用していますが。また、業務を遂行する上で誰にでも起こりうるような失敗は、労働する上では既におりこみ済みで、法的にも労働者が損害賠償責任を負うようなものとはみなされないこと付言しておきます。)ないのに、過剰に「罪悪感」を感じてしまう人がいます。



かくいう私もその一人でした。それは自分が悪いと考えることが自分のためになると思ってしまった過去の体験に基づく、不合理な(真実でない)『思い込み』です。



悪いと思ってこそ反省して悔い改めて成長する、という意味で自分のためになると判断して採用した考え方だったようですが、実際のところ人間は褒めて伸びる生き物なので、罰を与えることで成長はしないので、間違っていました。罰という恐怖から逃れるために取り繕った行動は、成長とか自主性とは全く違いますからね。



(本来のものでない)キリスト教では「原罪」などというのがある位で、これは、人間とはそもそも罪深いものだという意識を刷り込んで、支配しやすいようにしたという、過去の支配者による情報操作のたまものでしかありません…生まれながらの罪なんてあるわけないです。



容易に想像できると思いますが、過去において、世界中で時の支配者は、一般の人々にそのような罪の意識を持たせて、自分達の意のままに操りやすいように創意工夫してきたわけですから、多くの人が得体の知れない罪悪感を背負っているのも無理ないのです。



ここでもやはり、そのような不合理な『思い込み』から脱するためには、「それが本当ではない」と知り、改めて自分の考えをしっかり持つことです。



あなたが「自分が悪い」と思っていることについて、紙に書き出してみましょう。



そして、一つ一つ、本当にあなたが悪いのか、前述の「課題の分離(自分の責任と他人の責任をきちんと分けて考えること)」に照らして、人の責任の分まで過度に自分が責任を感じてしまっていないかについて、精査してみましょう。



「会社を辞めるのは悪い…」は、本当にそうなのか? 紐解いてみましょう

責任感が強すぎる方や気持ちが過度に落ち込んでいる方は、正常な判断が出来ない状態になっていることも多いものです。



このような場合には、何人か友人知人に意見を聞いてみるのも良いでしょう。客観的な第三者の意見を聞いて、悩みすぎて視野が狭くなってしまった状態から少しでも離れることは大事です。



頭の中でグルグルさせると、悩みは解決どころか悪化するのが通常です。なので、紙に書くことは大切で、その上で一つ一つ冷静に判断してみましょう。



そうしてみると、思い詰めるほど「あなたが悪い」なんてことはそんなにないものです。





責任とは何か




責任とは、辞書によると、1.立場上当然追わなければならない任務や義務。2,した事の不利益な結果を受ける事などをいいます。



1.の意味では、前述した課題の分離を念頭に、会社や他の人の問題まで、自分の責任として悪いと思わないようにすること。



2.の意味では、自分が責任を持っているのは、何よりもまず自分の人生であるということ。



そして、もう一つお伝えしておきたいことがあります。それは、自分らしく生きるためには、自分の人生をコントロールしていく必要があるということに関係する大事なことです。



それは、「誰かのせいにする」とか「人を責める」ということと、「自分のせいにする」とか「自分を責める」というのは、ともに受け身に甘んじることを意味し、そうすることで自分の人生へのコントロールを失うということです。



つまり、人を責めるということは、自分をかわいそうな被害者におとしめるということで、自分を受け身側の人間にしています。



自分を責めるのも、自分を罪を受ける人・責められる人間にしているので、これもまた自分を受け身な人間にしています。



ちょっと難しい話かもしれませんが、とても大事な話だと思っています。



要するに、誰かのせいにする(誰かを責める)とか、自分のせいにしている(自分を責める)と、自分の人生のコントロールを失うことになるということを知っておいて欲しいのです。



じゃあどうすれば良いのかというと、誰も責めないで、じゃあどうすればいいか、を具体的・積極的に考えて、一つずつ行動していくことです。



責めてるうちは、何にも解決しませんから。争いが生じる元にはなりますけどね…



どうしたら良いか考えて、行動すれば、誰も責める必要なく事態は解消されていきますから。
これらをしっかりと据えた上で、「あなたが会社を辞めることは“悪い”ことなのか?」を今一度、冷静に考えてみましょう。



自分の人生に責任をとって、より良い人生の舵をとるべく、今の仕事を辞めるという決断をすることは、私は全く悪いとは思いません。



結局どうしたって、責任をとるのは自分なのですから。




お読みくださり、有難うございます。